メンテナンスの方法
本体に付属の盟和商事社のマニュアル
(原文:カールツァイス社)を参照,改変しています。
2月に1回程度は,メンテナンスをした方がよいそうです。
必要な物
軍手・雑巾・キムタオル・エタノール・オスバン
交換用ガーゼ・クリオスタットオイル・シリンジ
準備
- 可能な限り全ての屑を除く。
-
試料ホルダーを一番手前に出す。
(試料ホルダーの軸を完全に乾かすため)
- ナイフをホルダーから外し、ナイフホルダーも取り出す。
- 屑受け,試料凍結台のカバーなどを取り出す。
- 両側のアクセサリー貯蔵プレートを取り出す。
- メインスイッチを切り、電源ケーブルを抜く。
埃よけのガーゼを交換する
(内部機器の保護には有効だったが,
風量低下により冷却不良につながるので取り止め)
ミクロトームの取り外し
- ハンドホイールのハンドルを一番下の位置にする。
- ミクロトーム左上側にある温度センサーを外す。
- ミクロトーム左下側にある,ケーブル(×2)を外す。
- ミクロトーム本体ベース中心にある,ネジ(1)を外す。
- べースプレート(2)を持ち上げ、約2cm左にずらし
クラッチ(3)部分を外す。
- 後方のクランプ(4)を弛め,本体を手前に引く。
- ミクロトームの前面が,右側面を向くように取り出す。
クライオ内部の掃除
- チャンバーを暖めて常温に戻す。
(送風機を使用して,中の湿度を下げる)
- 内部を雑巾で掃除する。
- 汚れのひどい場合は,中性洗剤等で適宜洗浄。
洗浄液は排出チューブから排出可能。(ストッパーを外す)
冷気が漏れるので,洗浄後は必ずストッパーを付ける。
ミクロトームのクリーニングとメインテナンス
- 運搬時には,動作部分に無理な力を加えたり,
衝撃を与えたりしない。(凍傷に注意)
- 取り外したミクロトームは乾燥器に入れ,
6O℃(50℃程度)以下の温度で完全に乾燥させる。
(試料ホルダーを前に出しておかないと,
湿気で凍結し動作不能となる。→再乾燥)
- 付着している,切片屑などを掃除する。
- 試料ホルダー両側にあるクロスローラーベアリング,
試料ホルダー背後の水平シリンダーガイドに
クリオスタットオイル(No.47)を注油する。
- 試料ホルダー軸や,その他の可動部分にも注油する。
(グリースアップされているところには挿さない)
逆の手順で据え付ける。
庫内灯(蛍光灯)の交換
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